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1万円から投資できる不動産投資信託
ファンド・オブ・ファンズのメリット
ファンド・オブ・ファンズのメリットは、1万円程度の少額資金で、複数の不動産投資信託に分散投資できることにあります。
これは、国内株式型投資信託など、他の投資信託と同じです。
したがって、不動産投資信託は資金が必要だからと二の足を踏んでいる人でも、ファンド・オブ・ファンズなら手軽に投資できるのです。また、複数の不動産投資信託に分散投資できることから、いわゆる「分散投資効果」に期待される方もいらっしゃると思います。
確かに、複数の不動産投資信託をパッケージで購入できますから、単一の不動産投資信託に投資するよりも、分散投資効果はあるといえるでしょう。ただし、東証上場の不動産投資信託だけに分散投資しているファンドの場合、日本の不動産に投資しているという意味では同じなので、リスク分散という点ではいささか心もとないのも事実です。
もし、ファンド・オブ・ファンズのメリットを最大限に活かすのであれば、国内の不動産投資信託だけでなく、海外の不動産投資信託にも分散投資しているファンドを購入したほうがよいでしょう。
ファンドがどのような不動産投資信託に投資するのかを把握する必要あり
ファンド・オブ・ファンズのタイプを見ると、日本の不動産投資信託のみに分散投資するタイプ、国内外の不動産投資信託に分散投資するタイプ、そして海外の不動産投資信託のみに分散投資するタイプとに分かれます。
分散投資効果を考えて選ぶのであれば、そのファンドがどのような不動産投資信託に投資するのかを、事前に把握しておく必要があります。
ただし、海外の不動産投資信託を組み入れて運用しているファンドを購入する場合は、為替リスクに注意する必要があります旬こうしたファンド・オブ・ファンズは、基準価額が円建てで表示されていますが、海外市場に投資するに際しては、円で集めた投資資金を、米ドルなどの外貨に替たうえで投資しています。
したがって、購入した時に比べて円高が進むと、たとえファンドに組み入れられている不動産投資信託の時価が値上がりしたとしても、為替差損によって損失を被るリスクが浮上してくるのです