無理のない返済計画を立てよう
借入金にはレバレッジ効果(てこの効果)があるといわれます。レバレッジ効果とは、「投下する自己資金の何倍もの取引が行なえる効果」のことです。小さなカで大きなモノを動かすことのできる「てこの原理」に似ているので、この名称で呼ばれています。
「自己資本利益率」は高まるが「資金繰り」としては・・・
このレバレッジ効果は、とくに他人の金(借入金)で収益を上げることによって、自己資本利益率(ROE)を高める効果があります。一般的に調達利率(金利等)よりも高い運用利回りを確保できれば、その両者の差がてこの原理で大きくなります。
レバレッジ効果は逆に作用することもある
不動産投資は儲けがあるかなしかにかかわらず、長期的固定的負担の高い投資ですから、レバレッジ効果が逆に作用することも念頭に置いて行ないましょう。
利益と資金繰りは似て非なる概念であるために、話が難しく、また奥深いものです。しかし、そもそも不動産投資は、将来的賃貸市場等の不確定要素も加味した先見性や市場判断が最重要ポイント。
投資全額を自己資金で賄うのは大変なので、「効率的に借入金を活用して無理のない返済計画を立てることが大切」とシンプルに考えるべきでしょう。